授業概要
Sustainability Revolutionと言われる時代において、持続可能な経済社会のあり方がグローバルに問われています。持続可能な生産と消費というテーマはSDGsの一つとしても位置づけられています。この時代において、企業経営に何が求められているのか、国内外の潮流を踏まえて考えていきます。
企業と社会の関係はこの数十年の間に大きく変化しており、企業に期待される役割や責任も変わってきています。企業の経済活動は、社会・政治・文化・国際関係といった領域と相互にかかわっており、その関係性は国(地域)によっても、時代によっても異なります。旧来の経営学の発想では今求められている企業活動のあり方を理解することはできません。本講義では、経済のみならず、社会・政治の領域においても大きな役割と影響力をもつようになった企業を、社会やステイクホルダーとの関係のなかで捉え、その境界線上で生じている様々な環境問題、社会問題を検討していきます。サステナブル・マネジメントとは何か、企業に何が求められ、我々は何をすべきか。欧米諸国、新興国、途上国ではどのような動きがあるのか。現実の動きに沿って考えていきます。
このテーマは経営学の一般的な基礎の上に、戦略論、ガバナンス論、会計学、マーケティング、国際経営、環境経営、NPO/NGO論などといった周辺領域とかかわっており、広い視点が求められます。具体的な課題を通して、トータルな視点も養っていきましょう。
本講義は、3、4年生を対象とし、次の6つのモジュールから構成されています。
Ⅰ.企業とステイクホルダーの関係
Ⅱ.企業の社会的責任(CSR)で問われること
Ⅲ.戦略的フィランソロピー
Ⅳ.ソーシャルビジネスの可能性
Ⅴ.トータルな企業評価のあり方
Ⅵ.公共政策。
どのモジュールにおいても、理論的な視点と具体的事例を通して考えていきます。授業は決して一方通行ではなく、少グループに分けてワークショップを行なったり、ショートプレゼンを行なったりする予定です。授業は受け身で聞く場ではなく、積極的な学びの場になるようみんなでいっしょに作っていきましょう。初回は授業概要、授業の進め方などを説明しますので、必ず出席すること。
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